ウェーバー・フェヒナーの法則

感覚の刺激量と人間が直に感じとることができる刺激強度との間には法則が成り立つと言われております。

においの感覚で言えば、臭気の強い場所と弱い場所で悪臭の感じ方が変わります。

例えば、無臭の部屋でおならをしたらすぐにニオイで気付きますが、独特なにおいが漂う温泉の近くでおならをしてもニオイに気づきにくいでしょう。

人の嗅覚は、ある程度ニオイが濃いと、もうその差を検出することができなくなってしまいます。

これは嗅覚だけでなく、例えば聴覚でも、あなたが住んでいるところが欠陥住宅で、尚且つ静かなところに住んでいるのであれば隣の家のティッシュをとる音も聞こえてしまうかも知れませんが、国道1号線の沿いに家がある様なところではそんな音は全く気にならなく、バイクやトラックのけたたましい音しか聞こえません。

もし匂いの感じ方と濃度の関係が単純な比例関係にあったとしたら、生物はニオイの刺激だけで卒倒してしまい、呼吸を止めざるを得なく窒息死してしまうかも知れません。ですので、ある程度ニオイが強くなると感覚的に増減がわかりづらくなってしまうのは生物が身につけた身を守るための技術であるということもできます。

ウェーバー・フェヒナーの法則

こんな日常に潜む刺激量と人間の感覚強度に対して、その関係性を関数により近似することができる法則がウェーバー・フェヒナーという法則です。

この法則はウェーバーの法則と言われる法則を元にして、フェヒナーという物理、心理学者が感覚量という概念を取り入れて数学的に導いたものです。

この法則を式で表すとこのようになり、

Y=k log10X+α    (Y:感覚強度 k:係数 X:刺激量 )

グラフで表すとこのようになります。

このグラフから、先ほどのおならの例を考えてみると、無臭の部屋でおならをすると、差の検知が簡単ですが(図のA)、独特な温泉のにおいがするところでおならをしてしまった時は逆に差を検出することが難しくなる(図のB)、ということが青い点線の長さから確認することができますね。

さらに、この法則のグラフを片対数グラフに変換してもっとわかりやすくしてみます。

便宜的におならの匂いが充満している部屋の匂いの感覚強度を1と置いてみましょう。

おならの匂いが充満している部屋で、この匂いを機械的に97%除去してみます。

おならの匂いの感覚的は、何と、97%除去しても、感覚強度は約0.5、つまり約半分(1/2)になっただけでまだまだくさいのです。

99%除去してあげたとしても元のニオイから約1/3程度ですので、これでもまだ不十分です。

この法則から、悪臭の除去はかなり困難なことがわかります。

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